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上咽頭炎の症状と3つの原因

2017年10月26日

慢性上咽頭炎になって、喉に粘性の高い後鼻漏が出てくるようになると、精神的にも辛くなり、焦ったり、悩んだりする方も多いと思いますが、上咽頭炎とはどのような症状で何が原因になるのかを冷静に理解し、それから治療に向けて努力していくべきだと思います。

そのためには、まず上咽頭炎、後鼻漏になる原因と仕組みを理解することが大切です。
あと治療にあたり、鼻腔内、咽頭内の構造についても把握しておく必要があります。

風邪、副鼻腔炎、上咽頭炎の判断は、初めての方にはなかなか区別がつきにくいので、その見分け方についても説明しますが、今回のメインは上咽頭炎、後鼻漏になる原因と症状について詳細に解説していきたいと思います。

上咽頭炎の症状とは?どんな病気なのか?

上咽頭炎の症状

上咽頭炎の症状とは、血痰、後鼻漏(鼻の奥からのどに鼻水が流れる)、鼻とのどの間の痛み、喉の違和感、のどが乾いた感じ、頭痛、倦怠感等になります。特に後鼻漏については、風邪を引くと副鼻腔炎でも発生するため、副鼻腔炎か上咽頭炎かの判断が分かれます。(副鼻腔炎については、別途解説)

上記症状が運良く1~2週間で治れば、急性上咽頭炎と言えます。急性期には発熱症状がみられることもあります。

逆に慢性化すると、患部がずっと炎症を起こしている状態になります。これが、いわゆる慢性上咽頭炎です。

アデノイドに炎症があると、IgA腎症の原因になったりもしますので、注意が必要です。

上咽頭の場所、上咽頭はどこにあるのか?

上咽頭のある場所ですが、口を開けた時に見える「のどちんこ」(専門用語で口蓋垂(こうがいすい)、および扁桃(口蓋扁桃)の上後方の部位でして、肉眼で直接見ることができません。

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上図の赤い部分が上咽頭部分です。
口を開けても見えない部分にあるため、上咽頭炎は耳鼻咽喉科で内視鏡などの検査を行わない限り診断ができない病気です。上咽頭炎は慢性化することも多く、原因を特定するためにも、まずは上咽頭炎に詳しい耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

上咽頭炎になる、どうゆうことなのか?

上咽頭部、特にアデノイドの部位にウイルスや細菌が感染すると、上咽頭炎が起こります。また鼻炎や副鼻腔炎による鼻漏粘液が上咽頭に流れてくることによっても上咽頭炎が起こります。

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上図の赤い部分が上咽頭炎になる場所です。
特に冬は乾燥しており、鼻やのどの粘膜に存在する線毛の動きを弱らせます。

線毛はウイルスや細菌などの異物を体外に排除する働きがありますが、線毛の動きが弱るとウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなりますので、上咽頭炎にかかりやすくなります。

風邪と上咽頭炎の区別、見分け方

通常の風邪と上咽頭炎の区別に関してはなかなか難しいものがあります。

一般的には、風邪の症状とほぼ同じような感じになります。つまり熱が出て、痰が出て、咳が出て、くしゃみも出たりして、体がだるくなったり、寒気がしたり、関節が痛くなったりするような一般的な風邪の症状です。
一方、上咽頭炎は、風邪の上記症状は無い、または治ったのに、ネバネバした後鼻漏が続いていたり、のどちんこの裏側にヒリヒリした痛みがある、血痰が出る場合です。

特に後鼻漏の苦しさで、なんか風邪と違っておかしいなと感じます。

上咽頭炎の引き金になっているのは、風邪の場合も多々あるので、まず基本に立ち戻って風邪についてもおさらいしておきましょう。

風邪の原因

我々が一般的に呼んでいる「風邪」とは、正式には「風邪症候群」といって、鼻や喉から発生する急性炎症のことを指します。その原因としてはウィルスや細菌が粘膜に感染して炎症を起こすことに始まります。

風邪の原因となる微生物に関してですが、80%から90%はウィルス、その他に細菌やマイコプラズマクラミジアなどと言われています。
つまりほとんどのケースではウイルスが原因です。

ウィルスと一口に言ってもその数は200種類以上あるため、本当にその風邪の原因を確かめるにはウィルスを分析してみないとわかりません。有名なウィルスの1つが、インフルエンザウィルスです。インフルエンザウィルスのほかには、RSウィルス、コロナウィルス、アデノウイルス、エンテロウィルス、アイノウィルスなど非常に多くのウィルスがあります。なかにはウィルスの名前を特定できない場合もあります。

まとめると、風邪の原因のほとんどは「ウィルス」になります。

ウィルスと細菌の違い

余談ですがウィルスと細菌は別物です。

ウィルスと細菌の違いをとても簡単に言うと、細菌は糖分等の栄養と水と温度があれば自分自身のみでどんどん増殖することができます。

細菌について

細菌の大きさは光学顕微鏡で見れるサイズの大きさです。
1674年にオランダのレーベンフックが顕微鏡で細菌を発見したことが始まり、フランスのパスツールや、ドイツのコッホが細菌の研究に大きく寄与しました。

病気を起こす細菌で有名なのは、結核菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、白癬菌、コレラ菌、ボツリヌス菌、梅毒を引き起こすスピロヘータと呼ばれている細菌です。

ウィルスについて

ウィルスは単独では生存できず、生きた細胞の中でしか増殖できません。そして、生きた細胞と言うのは要するに他の生物の中の細胞に入り込み、その中で増殖を繰り返していきます。

ウィルスで有名なのがインフルエンザウィルス、ノロウィルス、コロナウィルス、エイズウィルスなどです、皆さんもよくニュースでこれらのウィルスの名前を聞いたことがあると思います。

なお、ウィルスには抗生剤が効きません。その理由は後で説明します。

まず先になぜ細菌に抗生剤が効くのかを説明します。

抗生剤が細菌に効く理由

世界初の抗生剤は青カビの中から発見されました。その名はペニシリン。抗生剤、つまり抗菌薬としても大変有名です。私も昔、仁(JIN)というドラマを見ていた時に南方先生が、青カビからペニシリンを抽出して、梅毒の治療をしていたシーンを見ましたが、大変印象的でした。

あのペニシリンは、“細菌”に対して有効だったということになります。

細菌には細胞壁があります。この細胞壁によって、細菌はその形を保つことができます。

なぜ抗生剤が細菌に対して有効なのかと言うと、この細菌が持っている細胞壁を抗生剤が破壊することによって、最近は細胞壁を新たに作ることができなくなり溶解してしまいます。一方で、人間の細胞には細胞壁が存在しないため細胞壁の合成を阻害しても人の細胞には影響がありません。

細胞壁合成阻害薬といいますけれども、抗生剤はこのような形で細菌だけをターゲットにしてやっつけることができます。

抗生剤がウィルスに効かない理由

よく風邪を引くと内科に行きますが、その際に抗生剤をもらうことが多々あります。多くのケースではクラリスロマイシン200ミリグラムと言う製剤が処方されると思います。

すでに説明した通り、一般的に風邪の原因の80%から90%はウィルスになります。

ウィルスには細胞壁が存在しません。

ウィルスは、DNAまたはRNAと言う遺伝子が1日本入ったカプセルのようなとても単純な粒のような存在です。

つまり最近のように細胞壁があると言うわけではなく、人間の細胞に入り込んで、人間の細胞の持っているDNAやRNAの増殖機構を借りてウィルスを増殖させます。簡単に言うと、寄生虫のような存在になります。人間の細胞に入り込んでしまうために、先ほど説明したような抗菌剤を使用して細胞壁を壊してしまうといった効能には全く意味がありません。

人間の体は、最近に対しては白血球の中にある好中球と言う細胞が活躍して体を守りますが、ウィルスの場合は主にリンパ球が体の防御に当たります。いずれにしても、風邪をひいた場合、200種類以上あるウィルスの中からピンポイントでそのウィルスに対応できるようないわゆる後ウィルス薬と言うものはほとんど種類がありません。有名なところではインフルエンザウィルス薬やヘルペスウィルスに愛する軟膏です。

一般的には風の場合は、我々人間の体が自ら持っている抵抗力、具体的にはリンパ球が活躍して、体の中にいるウィルスをやっつけることになります。

ですので、内科でもらう風邪薬と言うものは、石を抑えるための薬や、熱を下げたり、頭痛を抑えたり、端を出しやすくするような、風も辛い症状を和らげる対症療法的な薬を処方されるのが一般的なケースです。

上咽頭炎になるケース

ウィルスと細菌の違いについては、上記説明でよくわかっていただいたと思いますが、上咽頭炎になるケースは、いわゆる風邪を引き起こす原因のウィルスが、上咽頭の部分に付着して炎症を発生させている状態になります。主な原因としては以下の3つになるでしょう。

上咽頭炎になる3つの原因

1.風邪などによって、アデノイドにウィルスや細菌が侵入

2.乾燥による線毛機能の低下で、抵抗力が低下

3.疲れやストレスによる免疫力の低下

誰もが上咽頭炎にかかるリスクがあります!

IgA腎症について

IgA腎症とは、正式名称が「慢性糸球体腎炎」と言い、糸球体に慢性的な炎症が起こるために、血尿・蛋白尿を認める疾患です。

糸球体とは、毛細血管が糸玉のように球状に集まったものです。腎臓の皮質にあり,ボーマン囊(のう)に包まれて腎小体をつくります。血液を濾過(ろか)し,血球やタンパク質以外の成分はボーマン囊へ押し出されて原尿となるものです。

慢性的に糸球体の炎症が続き(持続性の血尿・蛋白尿)、徐々に糸球体が硬化することにより、腎機能が低下(老廃物の濾過ができなくなる)してしまいます。


上咽頭炎のまとめ

直接目に見えない場所にできる疾患であり、なかなか原因が特定しにくい病気と言われています。

ただ、ネバネバした後鼻漏が続いていたり、のどちんこの裏側にヒリヒリした痛みがある、血痰が出る場合は、上咽頭炎になっている可能性が高いです。上咽頭部に違和感のある方は、まずは耳鼻科に行って内視鏡で診察してもらってください。

頑張って治していきましょう!

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